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HHKB US配列キーボードの入力切り替え設定方法(Windows)

この記事でできるようになること
 WindowsでUS配列のHHKBを使うとき,「右◇キー」で入力切り替えができるようになる.


 キーボードで文字を入力していると,右手の薬指・小指あたりがよく痛くなりますikarumiです.

 その痛みを和らげるためにいろんなレビューとかを見ながら購入したのがHHKB Professional2のUS配列です.なかなか特殊な配列で,慣れるの時間がかかりましたが,最近かなり使えるようになってきて,これ以外のキーボードで入力するときは違和感を感じるようになってきました.Happyです.

 もともとUS配列を使っていたため,HHKBでもUS配列のものを購入したのはいいのですが,配列が他の一般的な配列とは異なります.

 私が一般的なUS配列のキーボードを使うとき,入力切り替えは WindowsのAlt空打ちで日本語入力(IME)を切り替えるツールを作った - karakaram-blog を使用させて頂いています.AutoHotkeyを用いて「左Altキー」で「英数切り替え」,「右Altキー」で「かな切り替え」ができるようになります.

 HHKBでももちろん左右のAltキーで入力切り替えをすることはできるのですが,HHKBではスペースバーあたりのキーが少ないです.しかも,◇キーはFnキーとして使いたいので,Altキーの位置が遠くなってしまいます.かといってAltキーとFnキーの場所もいれかえたくありません.

WindowsでHHKB US配列を快適に使う設定

英字配列へ切り替える

 やり方は2通りあります.

①本体の設定から変更する

 Windowsのバージョンによってやり方が異なります.「Windows10 US 配列切り替え」などでググったらたくさん方法が見つかります.

②HHKBキー切り替えツールを使う

 PFU公式ホームページよりHHKBキー配列切り替えツールが提供されています.こちらをダウンロードし,実行することで簡単に配列の切り替えを行う事ができます.

Happy Hacking Keyboard | HHKBキー配列切替ツール | PFU

DIPスイッチの切替

 キーボード本体の後部にDIPスイッチがあります.私の設定では,1から順にON, OFF, ON, ON, OFF, ONとしています.電源を一応切った状態で行ってください.

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HHKB DIPスイッチ設定
 すると,

  • Lite拡張モード
  • 「Deleteキー」が「BackSpaceキー」
  • 「左◇キー」が「Fnキー」
  • 「右◇キー(Winキー)」
  • Wake Up有効
  • 「Altキー」はそのまま

という状態になっています.この状態では,Altキーの位置の都合上,入力切り替えがしにくいです.

AutoHotkeyで右◇キーに変換・無変換キーの割り当て

AutoHotkeyの入手

 AutoHotkeyのサイトからソフトをダウンロードし,インストールしてください.

www.autohotkey.com

基盤となるahkファイルの入手

 入力切り替えの方法については,一番最初に紹介した記事の方法が基盤となっています.このサイトから,最新版のSource code(zip)をダウンロードして,展開しましょう.

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Source code(zip)をダウンロード

ahkファイルの編集

 展開したファイル内に「alt-ime-ahk.ahk」というファイルがあると思います.そのファイルをメモ帳などのアプリで開きます.ファイル名が気になる場合は適当に変えておきましょう.

 コード内の下の方に,

; 上部メニューがアクティブになるのを抑制
*~LAlt::Send {Blind}{vk07}
*~RAlt::Send {Blind}{vk07}

; 左 Alt 空打ちで IME を OFF
LAlt up::
    if (A_PriorHotkey == "*~LAlt")
    {
        IME_SET(0)
    }
    Return

; 右 Alt 空打ちで IME を ON
RAlt up::
    if (A_PriorHotkey == "*~RAlt")
    {
        IME_SET(1)
    }
    Return

と書かれたところがあります.この部分はAltキーで入力切替を行うためのものです.この部分を全部消して,次のコードをそのままコピペして貼り付けてください.

*~RWin::Send {Blind}{vk07}

; 右 Win 空打ちで IME を 切り替える
RWin up::
    if (A_PriorHotkey == "*~RWin")
    {
        if (IME_GET() == 0)
        {
            IME_SET(1)
        }
        else
        {
            IME_SET(0)
        }
    }
    Return

; 右AltをWinキーに変換
RAlt::LWin

そして,保存しましょう.

ahkファイルのコンパイル,そして実行

 先程編集したahkファイルが動くようになるためにまずは,そのファイルの上にマウスカーソルを持っていき,右クリックします.すると,「Compile Script」という項目が出てくるので,押しましょう.

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ahkファイルを右クリックすると「Compile Script」が出てくる

すると,exeファイルができます.これをダブルクリックで実行すると,「右◇キー」で入力切替を行うことができます.

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最終的な状態

 今回の設定を行うことで,最終的に f:id:ikarumi:20201021191016p:plain になります.Fnキーと入力切り替えキーが非常に押しやすい位置にあるので,非常に使いやすいです.

普段から便利に使うために

 今回作成したexeファイルは,パソコン起動時に毎回実行しなければいけません.自分で毎回実行するのはめんどくさいので,スタートアップフォルダにexeファイルを入れておきましょう.

 スタートアップフォルダに入れておくと,起動時に自動で実行してくれるようになるので,幸せになれます.

最後に

 便利に使えるようになったでしょうか?

 それでは良きHHKBライフを!